自分なりの Raspbian の インストール手順(NOOBS Lite)
RaspberryPi3 の入門書を買うたびに Raspbian のインストール からやってしまった結果、人によってインストール方法が微妙に異なってる事がわかった。勿論 基本機能は同じだけど、メニュー位置とか漢字変換の仕方なんかが微妙に違うものが出来上がってくるのが面白い。それが意図した事なのか、たまたまなのか不思議です(*^-^*)
多分大したことじゃないんでしょうね。
きっと正解ってのはないんだろうけど、これをきっかけに自分なりのベストなインストール方法について、少し考えるようになりました。皆さんはどうですか (*^-^*) 普通インストールは初回の1回だけで、こだわる人はあまりいないと思いますが(笑)僕はインストール作業が好きなのです。今後も何度もインストールすると思うので自分なりのインストール方法を整理しておきます。
* 2018 /01/20版 *
01.microSDカードの初期化
こちら https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/eula_windows/index.html から「SDメモリカード フォーマッター Windows用」を入手する。
取得ファイル:SD_CardFormatter0500SetupJP.exe
WindowsPCにフォーマッターをインストールし、microSDカードをフォーマットする。
「クイックフォーマット」でも「上書きフォーマット」でも可能。
「クイックフォーマット」ならエントリテーブルだけを初期化するので数秒で終わります。「上書きフォーマット」は前エリアを初期化するので数分かかります。
02.インストーラ NOOBS Lite の準備
公式サイトから NOOBS Lite をダウンロードします。
https://www.raspberrypi.org/downloads/noobs/
NOOBS Lite は、Raspbian が同梱されておらず、インストール時にネットからRaspbianをインストールする為のファイルを取得するタイプなので、きっとNOOBSに固定的に同梱されている Raspbian よりも新しいファイルを取り込んで来てくれるはずだ!と期待
NOOBS Lite
取得ファイル:NOOBS_lite_v2_4.zip
展開して出てきた全てのファイルを microSD カードにそのまま格納する。
展開後のファイル一覧
03.sshの許可設定
デフォルトでは ssh 通信は許容されていないので、利用するためにはインストール後に設定で ssh通信を開放する必要があります。GUIで簡単に設定できるのですが、特殊ファイルを作成しておけば初期インストール直後から ssh 接続が開放される仕組みになっています。
特殊ファイルといっても普通のファイルで、 ssh というファイル名にするだけです(笑)。
中身は不要なのでどうやってファイルを生成してもいいのですが、エディタを使うまでもないので、リダイレクトで作成してみました。
・コマンド画面を開きます。
・exit > ssh コマンドを実行し 「ssh」ファイルを作成します。
ssh ファイルができました。
04.電源投入
microSDカードと、起動に必要なケーブルも差します。
・microSDカード
・usb キーボード
・usb マウス
・HDMI ディスプレイケーブル
・電源供給用miniUSBケーブル
※通常なら有線LANケーブルもつなぐのですが、当方は設置場所的に有線LANが使えません(>_<)から接続できません。
有線LANをつながなくてもインストール時点から無線LAN接続ができるので、作業は問題なくできます。RaspberryPiは良くできてるなぁと思います。
電源を投入して暫くすると画面に「No network access」 のダイヤログが出ます
そのままOKをクリックすると無線LANの設定が始まります。
受信できているアクセスポイントのSSID一覧から接続するアクセスポイント選択します。
接続するアクセスポイントへのパスワードを入力します。
ここで設定したアクセスポイント情報は、インストールする Raspbian に引き継がれます。
05.インストーラ NOOBS liteの 日本語設定
電源投入時は English(UK) ですので、下部のメニュから「日本語」を選択します。
日本語化するとリボン内のメニューが一部日本語化されました。
06.Raspbian の インストール
Raspbian[RECOMMENDED]にチェックを設定インストールボタンをクリックします。
SDカード上書きメッセージが出ますが、「はい」をクリックします。
インストールが始まるまで少し待ちます。
インストールが始まります
インストールが完了すると以下のダイアログが出ます。「OK」をクリックすると再起動が行われます。
再起動直後、SSHが開放されている為、確認画面が出ます。
これはsshファイルを作成しておいた事によるものなので「OK」をクリックします
インストール直後の版数を確認してみると 9.1でした。
cat /etc/debian_version
9.3であることを期待して NOOBSlite を使ったのにダメでした。
こんなことなら NOOBSlite ではなく NOOBSを使った方が圧倒的にインストールは早く終わります。
07.OS アップデート
インストール前にネットワーク接続していれば、インストール後も引き継がれています。そのまま以下のコマンドでサイトからアップデートができます。
sudo apt update
取得:1 http://archive.raspberrypi.org/debian stretch InRelease [25.3 kB]
取得:2 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian stretch InRelease [15.0 kB]
取得:3 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian stretch/main armhf Packages [11.7 MB]
取得:4 http://archive.raspberrypi.org/debian stretch/main armhf Packages [127 kB]
取得:5 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian stretch/contrib armhf Packages [56.8 kB]
取得:6 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian stretch/non-free armhf Packages [95.2 kB]
12.0 MB を 44秒 で取得しました (269 kB/s)
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
アップグレードできるパッケージが 54 個あります。表示するには 'apt list --upgradable' を実行してください。
pi@raspberrypi:~ $
sudo apt upgrade -y
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
アップグレードパッケージを検出しています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
libexiv2-14 wolframscript
以下のパッケージはアップグレードされます:
base-files bind9-host bluez-firmware curl dbus dbus-user-session dbus-x11
erlang-base erlang-crypto erlang-syntax-tools gir1.2-gdkpixbuf-2.0
:
:
cat /etc/debian_version
sudo shutdown -r now
08.日本語入力メソッドのインストール
sudo apt install fcitx-mozc -y
im-config -n fcitx
sudo shutdown -r now
09.日本語フォントのインストール
sudo apt install fonts-vlgothic
10.固定IPアドレス設定
DHCPでダイナミックにアドレス取得していても困りはしませんが、サーバなので固定している方が安心です。Wi-Fiも固定Lanもスタティックアドレス方式に変更します。
sudo vi /etc/dhcpcd.conf
:
:
# fallback to static profile on eth0
#interface eth0
#fallback static_eth0
interface wlan0
static ip_address=192.168.0.20/24
static routers=192.168.0.1
static domain_name_servers=192.168.0.1 8.8.8.8 fd51:42f8:caae:d92e::1
interface eth0
static ip_address=192.168.1.20/24
以下のコマンドでdhcpdを再起動して設定を反映させます。
dhcpdの再起動の場合
sudo /etc/init.d/dhcpcd restart
という事が書かれている記事を見てやってみたけど、ifconfig で確認すると、eth0 のアドレスは変わったが、wlan0 の方のアドレスは変わらなかった。
結局、Raspbianの再起動をするといいかもしれません。
Raspbianの再起動をする場合
sudo shutdown -r now
ifconfig で確認すると、eth0 のアドレスも、wlan0のアドレスも変わってました。
11.Raspberry Pi の設定
インストール後の初期設定をします。
「システム」タブの「オーバースキャン」を有効から無効に変更する。
「システム」タブの「パスワードを変更」をクリックする。
pi アカウントのパスワードを指定します。
インターフェースタブでSSHのみ有効であることを確認します。
パフォーマンスタブでオーバークロックが利用できないことを確認します。
ローカライゼーションタブでロケールを設定します
言語:ja(Japanese)
国:JP(Japan)
文字セット:UTF-8
であることを確認します。違う場合は修正します。
ローカライゼーションタブでタイムゾーンの設定を変更します
地域を Etc から Asia に変更します。
位置を UTC から Tokyo に変更します。
ローカライゼーションタブでキーボードの設定を変更します
初期設定では、Country:日本、Variant:日本語(PC-98xxシリーズ)になっています。
Country:日本、Variant:日本語(OADG109A)に変更しOKをクリックします。
ローカライゼーションタブで無線LANの国設定を変更します
AD Andorra が設定されているので、JP Japanに設定しなおします。
OKをクリックします。
設定が終わったらOKボタンをクリックします。
再起動の確認を要求されるので、「はい(Y)」をクリックします。
12.デスクトップの設定
デスクトップの何もないところで右クリックしてデスクトップの設定をクリックする
Desktop Layout を Fill screen with image から No image に変更する
Desktop Colour を クリックし
Red:214 Green:211 Blue:222
から
Red:0 Green:0 Blue:0
に変更する
Desktop Text Colour はそのままにしておく
Menu Bar は変更しません
System は変更しません
13.リモートデスクトップ化
sudo apt install xrdp -y
sudo apt install vnc4server -y
14.リモートデスクトップキーボードの日本語化
cd /etc/xrdp
sudo wget http://w.vmeta.jp/temp/km-0411.ini
sudo chown root:root km-0411.ini
sudo ln -s km-0411.ini km-e0200411.ini
sudo ln -s km-0411.ini km-e0010411.ini
sudo service xrdp restart
15.root パスワードの設定
sudo passwd root